「SWDシリーズにぴったりなデスクトップで使えるスピーカー」として、ここまで他社製品をご紹介してきました。というのもスピーカーの音づくり(開発)はノウハウという要因が強く働く分野です。また、音響システム全体の音のつくり込みはスピーカーに大きく依存されるといわれ、好みが大きく分かれるところでもあります。よって、これだけをお勧めするといった分野ではないとも考えられます。

以前、当社が真空管アンプ竹シリーズを発売していた頃、SW-S25(旧品番S20)を製品化しました。この製品は中高域の響きに特徴があり、その抜け感やストレート感は一流だけど低域が非力、といったご評価をいただきました。その解決策としてSW-W20専用サブウーファを発売した経緯があります。実際、小型スピーカーは低域が非力な場合が多く、それを補うためにサブウーファを付加したシステム(2.1CH)は良く見かけます。お気に入りの小型スピーカーをサテライトスピーカーとしてサブウーファをうまくセットアップするのも一つのアイデアだと思います。

【Sound Warrior SW-S25+SW-W20(サテライトスピーカー+サブウーファのご提案)】
・S25(旧品番S20)
Size:W120xH225xD170,2kg
Spec:2Way3Speakerバスレフ(17mmソフトドームTW,50mmコーンWF×2)能率:84dB/W(1m),インピーダンス:6Ω
・W20
Size:W200xH225xD275,5.3kg
Spec:PoweredWoofer(カットオフ周波数100Hz,30dB/oct.減衰)
【生産完了】

さて、以下は当社が新たにご提案するオリジナルスピーカーです。
まず SWL-SA1 SLRバスレフスピーカー です。本機は今までご紹介してきたような、腕組みをして聞き入る本格的な音楽鑑賞用スピーカーではなく、気軽に音楽を楽しむBGM(バックグランドミュージック)に特化したスピーカーです。と聞くと肩透かしを食らった感じかもしれませんがその実力は侮れません。

【Sound Warrior SWL-SA1 SLRバスレフスピーカー】
Size:W125xH110xW220
Spec:1Way(50mmフルレンジスピーカー)+ SLRバスレフ、能率:80dB/W(1m),インピーダンス:8Ω
【オープン価格】SHIROSHITA Directショップで価格を見る

SWL-SA1は、先に発売されたSOUND WARRIOR Living Audioシリーズ SWL-AA1真空管アンプの専用スピーカーとして開発された「究極のBGMサウンド」を狙ったスピーカーです。基礎技術として SOLUTION LABO.R社(前回 第7弾でご紹介したスピーカーメーカー) の全面協力を得て新開発されました。メインスピーカーにはSCAN SPEAK社 50mmフルレンジによる明瞭で響きの良い中高域に、SOLUTION LABO.R社 特許のアシストウーファーを配置したSLR方式バスレフによる自然で良質な低域でしっかりと音のバランスを整えています。

などとカタログ的なことを書いてしまいましたが、その存在を忘れてしまう程のサイズ感とカタチにもかかわらず、低域から高域までかなりの広帯域再生で、更に音量を絞っても低域が潰れず自然に伸び(つまり音量を絞ってもシャカシャカ音にならない)、会話を邪魔しないバランスの良い高いレベルの響きを醸しだしてくれます。
SOLUTION LABO.R社がこのコンセプトのために持てるノウハウを十分に発揮していただき、開発をお手伝いいただきました。是非一度お試しいただきたいスピーカーです。

そしてもう一つ。まだ一般にはお披露目していないオリジナルスピーカーについて、ちらっとご紹介します。

【MS88 小型フルレンジスピーカー】
Size:W126xH198xD167(181)
Spec:1Wayバスレフ(80mmフルレンジ)、能率:87dB/W(1m),インピーダンス:8Ω

最後にご紹介するMS88は、当社が以前からOEM生産(他社様とのダブルブランド商品)を続けている真空管アンプ(形状は旧機種SW-T10と同)とのセットで販売するために新開発された廉価版スピーカーです。
80mmフルレンジ1発で超小型のバスレフタイプのスピーカーです。と、これだけの情報だと「廉価版だね!?」っと侮られてしまいますが、本機はスピーカーユニットメーカーとしては有名なFountek社との共同開発された商品で、フルレンジユニットにFR-88EP(FR-88EXのOEMバージョン)を使用、評論家の方の評価では「クリアで精緻な描写力でありながら音楽性豊かな表現力を持つ」との高評価ユニット(OEM版)を使っています。Fountek社はスピーカーユニットだけでなく、スピーカーセットとしてもOEM供給を行っており、バスレフボックスやポートチューニングなどもユニット開発者の手で開発されています。最終的な音づくり部分で当社からのコンセプトを強く出してもらいました。廉価版スピーカーとして、オリジナルの商品企画の計画もありますので、しばらくお待ちください(以下の写真はMS88のプロトタイプ)

スピーカーはどんなジャンルの音楽を聴くか、音楽をどんなシチュエーションで聴くか、どの程度の音量で聞くかなど、様々な条件をある程度想定した上で選定した方がよい機器で、オーディオ機器の中では一番といっていいほどシステム全体に大きな影響を及ぼす機器でもあります。どんなコンセプトで開発されたスピーカーなのかをご確認いただき、出来れば試聴を繰り返し、お気に入りのスピーカーを見つけていただくことをお勧めします。実はオーディオでは、お気に入りのスピーカーを自分の理想の音で鳴らために、他のオーディオ機器を色々と取り換えながら試される方がいるほどですから・・・

以上、「SWDシリーズにぴったりなデスクトップで使えるスピーカーのお話し」でしたが、これらのスピーカーをSWDで比較試聴できるような機会が、いつかご用意できないかなと思っております。

【はじめに】

以前、質の高い小型オーディオシステム(デスクトップ・オーディオ・システム)を構築したい方の一助となればと『小型でもハイレゾ音源を繊細に表現でき、当社SWDシリーズにジャストフィットな他社製スピーカーをご紹介する!』といったコーナーをFacebookに掲載していました。Facebookでは過去の記事をさかのぼって読むのが面倒なことも含め、今回、2,3年前の情報ですが少し手を加え特集記事としてまとめました。今回は後半の4機種をまとめた後編です。

【スピーカーの選定条件】

  • 一般のステレオ型スピーカー(パワードではないもの)
  • サイズはデスクトップに置くことを想定!(PCサイドのイメージ)
    • 横幅は、150mm程度まで ~ SWDサイズに合わせました
    • 奥行は、200mm程度まで ~ 机上にはこれが限界ではないか
    • 高さの制限は無いものの、300mm程度までが実用的
  • 能率:82dB/W/m以上 ~ 当社SWD-TA10の出力を想定したスペック
  • 音質:ハイレゾを繊細に表現でき音楽が楽しめる!(感覚的ですが…)

この条件に上げたスピーカーはかなり小さく見えます。そんなサイズ感でしっかりとした音作りのスピーカーはそう多くはありません。当然、カタログスペックだけではなく、実機を同条件で設置して真面目に(笑)比較試聴してみました。機種選定や試聴の感想などは好みの要素も強く、あくまで独断と偏見で行っていることをご理解ください。

ご意見、ご要望などございましたら遠慮なくお問い合わせからお送りください!


【高コストパフォーマンスな元気サウンド:ONKYO D-55EX(D)】

  • W148×H264×D256 3.6kg
  • 2Wayバスレフ(30mmリング型TW、100mmコーンWF)
  • 83.5dB/W/m,6Ω
  • メーカー希望小売価格:¥26,400(Pair,税別)

今までとは違ってかなり購入しやすい価格帯です。サイズは奥行きがあるのでデスクトップには少し置きづらいですが、バスレフ穴が前方を向いているので後ろの壁にピタッと押し付けても大丈夫です。ELAC BS72 との比較では、聴感上能率が少し高く聞こえます。スペックでは逆なはずですが… これは本機の中高域が元気なことが原因と思われます。高域の抜け・メリハリが良く一歩前に実態が出てくる傾向なので、歌モノやメイン楽器が明確な楽曲にはとても良い印象です。低域もそれなりに出ますが、超低域(太鼓の胴鳴りなど)までは厳しい。

前回のDALI Menuet2とは真逆で、ホール感を楽しむタイプではなくてタイトにビシッと聞ききたいJAZZやRock系などに向いていると思います。好みが合えば高コストパフォーマンスなスピーカーだと思います。


【入門機におススメ!でもあなどれない!:DENON SC-M41】

  • W145×H238×D234 3.6kg
  • 2Wayバスレフ(25mmソフトドームTW、120mmコーンWF)
  • 83dB/W/m,6Ω
  • メーカー希望小売価格:¥17,800(Pair,税別)

前のONKYOさんよりも更に購入しやすい価格帯。本機は後面ダクトで奥行きもあり、デスクトップの設置には多少苦労するかも(?)。ただ幅・高さはELAC BS72と同程度でコンパクト。筐体は木調シート貼りで高級感はあまり無いですが、この価格なので全然OK。
音質としては低域から高域までバランスはよい印象。特に低域については超低域は別として、かなり豊かです。ちょっと聞き、低域のパワー管としてはBS72にほとんど引けを取りません。多少ダンピングのゆるさを感じる場面もありますが、付属のダクト用スポンジで調整可能とのこと。中高域はBS72よりも前に出てくる傾向で実体感もしっかりあります。高域の抜けも良くJAZZやPOPS系も十分楽しめます。

特徴的な響きや色などはあまりありません。オールマイティーで色々なジャンルを聞く方にオススメ!入門機として価格帯からしても十分にお勧めできるスピーカーです。


【オールマイティな英国の雄:Q Acoustics 2010i】

  • W150xH234.5xD203 3.5kg
  • 2Wayバスレフ(25mmドームTW,100mmコーンWF)
  • 86dB/W/m,6Ω
  • 実売価格:¥30,000~35,000程度(Pair,税込み)

英国スピーカーメーカー「Q Acoustics社」。日本ではあまり知られていませんが、今回ご紹介する「2010i」は以前、有名英国オーディオ専門誌で2年連続ベストバイになった機種。当社でも当時注目して輸入商社ESFさんにお邪魔した経験があります。その時手に入れた2010iは友人宅に。その上位機種Concept20が社内にあったのでチェックしました。
とにかく広帯域再生でバランス感に優れています。友人宅にもお邪魔し、2010iも再度確認しましたが、特に2010iはこのサイズではDALI PICOやELAC BS72などと同等以上の低域の量感です。中高音もしっかり伸びていて流石にベストバイと思わせます。音楽のジャンルは選ばないけれど、どちらかと言うとクラシックかな(少しスピード感に欠ける?)といった感じです。特徴は良い意味で”無い”。つまり無色透明で色付けのないスピーカーといった印象。

最近のしっかりとした作りの欧州系小型スピーカーはどれも甲乙つけがたい優等生で、逆に言えば強い主張が無い印象です。また、2010iはケーブル処理が下部にあって(写真)接続も綺麗にできます。何れにしてもこの価格でこのサイズなら超お薦めです。


【自然な低域と定位感に優れた驚きのBGMスピーカー:Solution LABO R SLRシリーズ】

  • W155×H220×D195 3.0kg
  • フルレンジSLR方式BOX (80mmフルレンジ(DIYaudio:SA/F80AMG))
  • 85dB/W/m,8Ω
  • メーカー希望小売価格:不明(Pair,税別)

富山県にある『AUDIO STATION RED ZONE』という会社はカーオーディオのインストーラーさんですが、オリジナルスピーカーを販売されています。このスピーカーは「SLR方式BOX」という特許取得の筐体を使い、小型スピーカーでは不足がちな低域を無理なく自然に補強できるとのこと。HPにはこんな記載があります(内部に別のスピーカーを必要とせず、主たるスピーカーの背圧を有効利用して内部の平面振動板を駆動…バスレフ・ポートから最適な音域を放出する事で、低音補強、中高域に厚みが加わる”アシスト効果”と微細な信号を音として抽出できます…)。正直、フルレンジ一発の仕様のため多少侮っていましたが脱帽です。フルレンジ一発とは思えない広帯域再生。とても軽く自然な低域がかなり下まで伸び、8センチフルレンジが得意とする中高域のバランス感、定位感が素晴らしく、どんなジャンルでも気持ち良く長時間楽しめます。

写真のモデルは、この会社のHPにはないようですが、問い合わせれば色々と紹介してくれます。一度確認する価値のある究極のBGM向き、驚きのスピーカーです。

以上、前後編で8機種をご紹介いたしましたが、いかがでしたか?みなさんのスピーカー選択の検討の参考になれば幸いです。次回は、自社で企画開発したスピーカーについて、過去に販売したものから、現在企画進行中の製品について、そのコンセプトも含めてご紹介したいとおもっております。

6月12日(金)は、弊社年間カレンダーで予定休業日となります。
上田本社工場、及び東京営業所共に休業とさせていただきます。
また、出荷につきましてもお休みとさせていただきます。
お客様には大変ご不便をおかけいたしますのが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

尚、メールでのお問合せにつきましても、6月15日(月)の対応となります。
何卒よろしくお願い申し上げます。

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