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SW-HP&SW-HSコンセプトノート:第2回「SW-HPシリーズの原点 SW-HP10の誕生」
特集 2020年3月23日

SW-HP&SW-HSコンセプトノート:第2回「SW-HPシリーズの原点 SW-HP10の誕生」

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【今回のサマリー】

  • CD試聴機用ヘッドホンへの採用がきっかけで、当社ヘッドホンのスタンダードとなる『SW-HP10』が誕生
  • 高い耐久性・頑強性を一般向けヘッドホンでも実現モニター用・試聴機用に合わせた音作りを音楽鑑賞に適した音作りにカスタマイズ

【ブランド初のヘッドホン SW-HP10 誕生】

前回の記事でもありましたが、教育用ヘッドホンの開発に始まった当社のヘッドホンは、大手CD ショップの試聴機用として採用されたことで、多くの方に使っていた だく機会が増えました。その中で大変ありがたいことに、試聴されたお客様からこのヘッドホンを購入できないのか、というお問い合わせをいただくようになりました。そこで、当社オリジナルブランド『SOUND WARRIOR』最初のヘッドホンとして発売したのが『SW-HP10』でした(下:CDショップ店頭で試聴される様子)

【培ったノウハウを一般向けヘッドホンでも活用】

教育用ヘッドホンや、業務用ヘッドセットで要求された耐久性や頑強性の高さ、装着感の良さを実現していく中で、当社が得たノウハウは一般の音楽鑑賞用ヘッドホンでもセールスポイントになると考えていました。

その為、『SW-HP10』でも従来通りナイロン樹脂(※1)を外装の素材として採用し、これまで培ってきたノウハウを出来る限りそのまま活かしましたが、音作りに関しては、あらためて作り込みが必要でした。なぜならモニター用や試聴機用として求められる音作りが、必ずしもそのまま音楽鑑賞用として良いとは限らないと考えたからです。

【モニター用・試聴機用に合わせた音作りを音楽鑑賞用にカスタマイズ】

そもそもモニター用、試聴機用と音楽鑑賞用では目的が異なります。例えばモニター用ヘッドホンは、録音する音源のちょっとしたアラやノイズがないか確認することが重要視されます。 ですから、ヘッドホン側では、そうしたアラやノイズをしっかりと拾って再生する能力が求められます。また試聴機用ヘッドホンでは、試聴したいと手に取ったCDを『欲しい』と思っていただきたい、という販売店側の意図があり、その為、再生してから数十秒で、インパクトを残せるような音作りが要求されました。

それに比べ音楽鑑賞用ヘッドホンは、音楽をストレスなく良い音で楽しめることが重要だと私たちは考えました。前述したモニター用や試聴機用の特性は、実は音楽鑑賞などで長時間使用する場合には『聴き疲れしやすい音』や『耳につく、不快な音』と感じられてしまうことが多いからです。

そこで、私たちは SW-HP10 を発売するにあたって、聴き疲れにつながる、耳につく音を、可能なかぎり目立たなくする音作りの調整を行いました。とはいえ、音というのは不思議なもので、これらの音を小さく目立たなくし過ぎてしまうと、聴いていて面白みのない音になってしまうので、このあたりの微妙な調整が大変難しく苦労した点でした。

ヘッドホンの音作りの調整は、スピーカーユニットだけではなく、吸音材やイヤーパッド等の素材、形状、大きさ等が影響するため、それぞれ異なるサンプルを用意し、様々な組み合わせによってテストを行い、最もバランス良く『SW-HP10』らしいモニタリングの良さを残しつつ、聴き疲れしにくい音が表現できた組み合わせを選定しました。

こうして完成した『SW-HP10 』は、2008 年に発売して以来、現在も多くの方に使っていただけるロングセラーモデルとなりました。この『SW-HP10』が、 SOUND WARRIOR ヘッドホンの原点であり、現在も当社のヘッドホン開発において基準の一つとして使っています。

第3回へ続く・・


※1:ナイロンはデュポン社が開発したポリアミドの製品名です(wiki:ナイロン)

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