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SWDシリーズコンセプトノート:第3回「SWD-10 シリーズへの思い(後編)」
特集 2020年4月20日

SWDシリーズコンセプトノート:第3回「SWD-10 シリーズへの思い(後編)」

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【今回のサマリー】

・一般的なCDプレーヤーでなく、あえてCDトランスポートとして造るこだわり
・外部クロック入力を装備した理由
・ただのD級デジタルアンプではなく、真空管アンププリアンプと組み合わせた理由


【CDトランスポート:SWD-CT10】

CDプレーヤー自体、数千円ほどで手軽に入手できる機器となっていますが、きちんと作り込みをすることで、同じCDの再生でもその音質には驚くほどの違いが現れます。ハイエンドクラスのCD プレーヤーは CD に埋め込まれ た情報を余すところなく拾い上げ、その情報を質の高いアナログ信号に変換するというプロセスを行っています。 であれば、私たちの SWDシリーズには『SWD-DA10』という質の高いDACがあるのだから、アナログ信号への変換はDA10 に任せて、CD に埋め込まれた情報を余すところなく拾い上げて、デジタル信号のままDA10に受け渡してあげればいい。そんな理由から私たちは CDトランスポートとして製品化することを決めました。それを実現する為に私たちは、安定した回転数を得られる日本メーカー製CDメカを採用することを決定しました。コストは高くなりますが、音質にかかわる以上、これは妥協できない部分でした。これによって CT10 の光または同軸出力からCDの持つデータを安定的かつ高精度に出力することが可能になります。狙い通り、その恩恵は再生される音に明確な違いをもって現れました。

また単にCDの持つデータを、そのままDACへ受け渡すだけでは面白みに欠けると感じ、アップサンプリング機能を搭載することを決めました。これによって、CD 本来のサンプリングレート(44.1kHz/16bit)よりも、更に高密度な音源データとして出力することができます。具体的には、CD音源そのまま(44.1kHz)での再生はもちろん、お好みによって48kHz~最大192kHzまでアップサンプリング(アップコンバート)することができ、いわば『CD のハイレゾ化』を可能にする機能と言えます。必ずしも『アップサンプリングする=高音質』とは言えませんが、使われる方に音の変化を楽しむことをご提案したいという思いから、この機能を盛り込むことにしました。こうして【SWD-CT10】の基本的な仕様は固まりましたが、もう一つ、私たちは更に音質をアップグレードできる要素を追加することにしました。それが【SWD-CT10、SWD-DA10】の両機種に備えられている外部クロック入力端子です。これによりCD再生を、もう一つ上のクオリティでお楽しみいただける『外部クロック同期』をSWDシリーズで実現しようと考えました。外部クロック入力端子を持った商品は企画した当時、ミドル~ハイエンドクラス(売価10万円以上)がほとんどでしたからこそ、SWD シリーズの価格帯で実現することに価値があると考えたのです。聴き慣れているはずのCDコレクションを改めて聴き直してみたくなる。 そんな商品を作りたいという思いを込めて【SWD-CT10】は開発されました。

【真空管バッファ付D級パワーアンプ:SWD-TA10】

【SWD-TA10】には、真空管(12AU7)が使われています。当社では、SW-T10を始めとして真空管アンプの開発・発売してきたこともあり、ありがたいことに SOUND WARRIORを真空管アンプのブランドとして認知いただいているお客様もいらっしゃいます。 しかしTA10の開発においては、企画当初、真空管を使うことを決めてなく、SWDシリーズのパワーアンプとしてふさわしい、シンプルなデジタルアンプ(D級アンプ)を想定していました。(写真下:SW-T10)

SWDシリーズを使用する環境として想定した『デスクトップ』という限られたスペースでは、設置できるスピーカーも自ずと小さなサイズになります。また、ご近所やご家族への配慮から、ボリュームは控えめにして楽しまれることが多いのではと想像しました。その上で本シリーズはCDジャケット程の小さな筐体サイズを採用していましたので、前提として、その中に収めたうえで必要にして十分な音量を実現すること、を目標としました。

省スペースで、十分なパワーを得るためにD級アンプ(デジタルアンプ)を採用すれば、デスクトップでスピーカーを鳴らすには十分な音量を確保することができます。このまま商品化しても全く問題ありませんでしたが、真空管アンプにこだわりを持ってきた当社としては、やはりデジタルアンプだけではどうしても表現できない、真空管ならではの暖かく芳醇な音を本シリーズでも表現したいと考えるようになりました。 このような経緯で、パワー段にD級アンプを、プリ段には真空管(12AU7)を採用したハイブリッドアンプとする【SWD-TA10】のコンセプトが決まりました。また、PC 周辺に設置することを考えるとパッシブスピーカーだけでなく、パワードスピーカー(アンプ内蔵スピーカ ー)も接続して使われることを想定しました。そこで、アクティブスピーカー端子(Φ3.5mm ジャック)も追加して『パッシブスピーカー(スピーカー端子と接続)+ウーファー(アクティブスピーカー端子と接続)』の構成も可能にしました。さらにTA10では、ヘッドホンとの接続も可能にして【SWD-DA10】のヘッドホンアンプからの音と、TA10の真空管バッファアンプを通った音の違いも楽しめるようにし、それぞれの音を聴き比べてみたり、聴かれる音楽のジャンルやお好みによって使い分けていただく楽しみ方をご提案しました。

【SWDシリーズ発売開始!】

このような企画設計と開発を経て、SWDシリーズは、2014年に、D10、CT10、TA10の3 機種のラインナップで発売しました。感謝すべきことに、この3機種は『2015年オーディオ銘機賞』において、『高品位でコンパクトなシステムの提案に対して’』との理由から特別賞(製品企画賞)』をいただきました。そして私達は、次の目標である、SWDシリーズの拡張性のための新たな製品開発をはじめました<第4回へ続く>


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