リビングとオーディオの関係:第2回「インテリアデザイナー堀内さんの場合」(後編)

堀内詩織さん:プロフィール
YUNO INTERIOR DESIGN (ユノ インテリア デザイン)主宰
1986年 新潟県生まれ。長野県在住。高校を卒業後、カナダへ留学。帰国後は、ホテルのフロントとして勤務。 ホテル在職中に、インテリアコーディネーターの資格を取得し、転職。 地元ビルダー、大手ハウスメーカーで、インテリアコーディネーターとして勤務した後、 2018年1月、「YUNO Interior Design」を設立。 戸建住宅、マンションなどの住空間だけでなく、サロン、展示場、ショールームなどの商空間も手掛ける。

リビングの家具としてのオーディオの可能性についてお話を伺いました

ーSNSで「#リビング 」「#オーディオ」ってタグを検索して調べると、ミッドセンチュリーのデザインに拘ってる部屋の画像がおおくて、さらにアナログレコードが好きな人とかが、オーディオをリビングに置いてらっしゃるんですよね。 そういう方は、インテリアデザインにも拘っていて、ランプシェードとかチェアが好きなことが多いんですよね。

ミッドセンチュリー好きなひとってチェア好きなかた多いとおもいます。チェアだけにとどまらず、ライトだったりとかポスターだったりリビングボードなどにこだわる方多いと思います。

インテリアデザイナー堀内さんと真空管アンプSWL-AA1
真空管アンプSWL-AA1

ーリビングでオーディオを勧めるとしたら、どういう切り口がいいんでしょうか?僕らとしてはそこが悩みなんです(苦笑) たとえば北欧家具とかを好む人は、オーディオに興味を持つ比率が高い、というマーケティングデータがあるんですけど、それこそIKEAとか、お風呂の壁にかけて聞けるCDプレイヤーとか濡れてもいいBluetoothスピーカーとか販売されていて、それはそれで売れているんですけど、堀内さんは、実際、そのあたりは、どう感じてらっしゃいますか?

IKEAはIKEAという北欧家具のブランドを買うのが目的で始まりましたけど、今は、もっと普及して家具や食器、生活雑貨を買うインフラの一つにすぎなくなったと思います。だから昔よりブランド性は弱まって、裾野がひろくなってるとおもいます。

ーなるほど、IKEAは家具雑貨のブランドというより、家具や雑貨購入のインフラってわかりやすいし、たしかにブランドとしての特別感は薄れてきたのは確かですね。指標にするには弱いですね。 ちなみに家具とかを先に購入されていてインテリアデザインを頼まれるお客様とか、いらっしゃいますよね?椅子ありきでデザインを頼むみたいな。

ありますね。打ち合わせ入る前に、すでに買って予約してあるお客様とか結構いらっしゃいます。そういう場合には、それがどういったものか伺いますね。家具の傾向がわかると、具体的にどういう好みなのか想像しやすいので。 最近多いなと感じるのが、同じ上田市内で家具を作られているハルタさんの家具ですかね。椅子とかテーブルとかを用意されてる方がおおいです。

ーハルタはやっぱり人気ありますねー。SWLもそうなりたいですねぇ。先程の話じゃないですけど、ランプシェードとかテーブルとかと同じように扱ってもらえるといいのだけど。そういう可能性ってあるでしょうか?

あると思います。私自身、オーディオには興味のない、いわいるオーディオ素人(笑)なんです。だから、今までオーディオってただ音がでるだけのモノだって思ってたんだけれど、今日ここに来て音を聞いて、これは目的になるなーって思ったんです。 例えば、夕食後の時間の過ごし方としてのQOLをあげるためのツール。テレビを見ない人増えてるなかで、Youtubeとかネットとかの画面をみないで、スマホもテレビを消して、好きなコーヒーとか紅茶とか、ワインとかをのみながら、くつろげる時間をつくって、夫婦の会話の場にするみたいな。そういうシーンを描くし、お客様に提案したい。私の周りのお客様はそういう癒やしのシーンを求めてらっしゃいますから。(以下は堀内さんが手掛けたリラクセーションサロン)

ー好きな音楽をかけて、テレビを消して、それこそウチカフェとして、夫婦や家族の会話を楽しむ時間を演出するっていいキーワードですね。情緒的な価値がすごく高い。

女性的な印象ですよね。男性はまた違うとおもうんですけど(笑)

インタビュー中のインテリアデザイナー堀内詩織さん

ー女性的な印象って大事。家づくりの現場にも、堀内さんの女性的な感性が生かされてますよね! そしてテレビを消して会話を楽しむっていいな。そんなシーンの道具としてオーディオを生活に追加していただけるのはいい。しかも自分自身は存在を主張しないような。最近の大型のパネルテレビみたいに主張しない(笑)

わかります。テレビのあの存在感が嫌で、プロジェクターで見るってお客様もいらっしゃいます。やっぱり最近のテレビって疲れるんですよね。

ープロジェクターは、今どきの高解像度のテレビみたいにシャープじゃなくて、暗めでぼんやりしてるから見てて楽なんですよね。

そうですね。あのふわっとした感じが和みますね。ゆったり楽しめますね。

ーリビングオーディオも真空管の柔らかい音が和みにつながりますし、方向性としては、QOLをアップする時間をつくるためにテレビの代わりにリビングにおいていただき、音楽を聞くためではなく、音楽のある癒やしの時間を作っていただける道具としてご提案するっていうのがわかりやすいかな。

はい。個人的にはそれがいいと思います。ワインと一緒に、コーヒーと一緒に。音楽聴きながら会話して癒やしの時間を過ごしていただくのが素敵ですよね。

ーきれいにまとまりました!今日は長い時間お付き合いいただき、本当にありがとうございました!

こちらこそありがとうございました。勉強になりました!

取材終了後の記念写真

取材場所協力:石森良三商店

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