今回が第1回になる【SWユーザー訪問】は、SOUNDWARRIOR製品をお使いいただけている店舗のユーザーさんをご紹介する特集記事になります。なかなか、実機を見ていただいたり聞いていただける機会がすくないこともあり、ご紹介した店舗に行けば、その音や製品を実際に体験いただけます(訪問される場合は、事前に店舗に営業時間は、ご確認ください)。記念すべき第一回は軽井沢町で「スタイルハウス軽井沢」という不動産業を営まれている千葉俊司さんのご紹介です。
>千葉さんのお仕事について、教えていただけますか?
軽井沢町で『軽井沢スタイルハウス』という不動産業をやっています。軽井沢には1987年頃から仕事で来るご縁があり、その魅力に惹かれて、2008年に軽井沢の不動産会社に転職して移住、独立開業したのが2010年です。軽井沢に暮らしたのは「自然の恵み」「日本経済との歴史的関連」「教養ある地域文化」の3点が魅力に感じたからです。
>なるほど。もともとはどちらのご出身なんですか?
東京世田谷生まれですが、出身地は、神奈川県相模原市です。
>今日は、SWL-AA1(以下AA1)SWL-CA1(以下CA1)のユーザーとして取材にうかがいましたが、そもそもオーディオとの関わりはいつ頃からでしたか?
そうですねー。旧い話ですけど、小学校4年生のとき、2つ上の兄がラジオのポップスベスト10を聞いて、毎週のベスト10ランキングを大学ノートに書き留めてたんです。弟である自分は、その手伝いをさせられ、聴き逃さず書き取るのが大変だったので、兄弟で父にねだって、カセットレコーダーを購入してもらったのが、たぶん一番最初だったとおもいます、昭和50年ごろかな。まだラジカセがなかった時代ですね。赤いRECボタンが特徴的で、モノラルスピーカーがついてました。そしてラジオの音は本体付属のマイクで録音してました。
>エアチェックの走りですねー!
そうですね。後にラジカセにかわるまでこれ使ってました。
>ちなみに、当時レコードとかは聞いてましたか?
聞いてました。シングル盤でしたが、小学校3年生のころにご近所のかたからフィフス・ディメンションの『アクエリアス/輝く星座』のシングルレコードのドーナッツ盤をいただいたのが最初だったかなー。自分で買ったのは、アバのダンシング・クイーンでした(笑) 初めてのLP盤は、映画『タワーリング・インフェルノ』のサントラでしたねー。兄と一緒に買いにいったと思います。
>あの映画、自分も記憶にありますが、大ヒットでしたよねー。千葉さんのオーディオとの関わり合いは、お兄さまの影響がおおきかったんですね。
それもありますが、すごくオーディオに凝っている叔父がいて、その叔父の自宅のオーディオルームとか本当にすごくて、子供だからどうすごかったかって、記憶がないんですけど、とにかく薄暗くて四角い箱みたいな装置がたくさんならんでました(笑)、叔父が大切にしてそうだったので気やすく触ることはなかったのですが、叔父のコレクションのハワイアンとかパット・ブーンとかを聞かせてもらったりいました。
>オーディオあるあるですね!オーディオ関係で取材でお話を伺うと、かならず親類にそういう方がいらっしゃることが多いんですよねぇ(笑)
>カメラとかオーディオに凝ってるみたいな粋人のご親戚。実は自分にもそんな叔父がいました(笑)
ちなみに、最初に買われたオーディオコンポとかは、ありましたか?
あります。これまた兄と共同なんですけど(笑) お年玉とかを貯めてたお金を出し合って、中学2年ぐらいかなー、SONY製のコンポを買いました。レコードプレイヤー、チューナー、アンプ、デッキにスピーカーの一式が揃ったやつですね。
>それわかります。SONYのリッスンシリーズですね。カタログとかもらいにいったなー。デザインかっこよかったですよね。
たぶん、それだとおもいます。一番記憶にのこってるのが、スピーカーのサランネットが取れなかったので、横の隙間から、スピーカーがどんなのがついてるのか覗いたことかな〜 見たら納得しただけのことなんですけど(笑)
>あれって外れないと気になりますよね(笑)
>そこまでは兄弟共有のオーディオでしたけど、ご自身の自分だけのものっていつぐらいでしたか?
昭和58年に高校卒業したあと、音楽の専門学校に通うために一人暮らしはじめたので、その頃ですかねー。でも、半年でその学校はやめちゃったんですけどね(笑) 学校に通うと、上手な人がたくさんいて、これじゃ自分の実力じゃ太刀打ちできないなーって感じて。。。やめた後は、好きだった自動車関係の仕事を自営しながら、飲食店でのバイトをやりつつ暮らしてました。
>そうでしたかー。その頃のオーディオってミニコンポとかですか?
いやー、もっとシンプルにラジカセでしたねー。昼間自宅にほとんどいなかったし。正直あまり聞いてなかったかなー。自動車関係の仕事に関わってたこともあって、クルマに乗っている時間が長かったので、カーオディオにこだわりを持つようになりました。JBLのスピーカーユニットで楕円のものがあって、それを自作のエンクロジャーに入れてクルマに積んでましたね。このスピーカーは相応な音量をいれるとしっかりなってくれ迫力ありました。クルマ買い替えたら、その都度、このオーディオ装置一式は移動させてました。
>今のご自宅でのオーディオとかは、どんなものを使われてますか?
正直家では、そんなに聞いてる時間ないかな。自分の場合、あくまで音楽を聞くためのオーディオなので、オーディオルームをもつって考えはないんです。それに相変わらず仕事で事務所に居る時間やクルマに乗って移動する時間がながいので、メインは相変わらずクルマです。
>なるほど。だから事務所にAA1を置かれているんですね!
そうですねー。事務所についたら、お気に入りのCDを入れて、あとはリピート再生で一日中BGMを再生しています。柔らかくて優しい音だから長時間きいてても疲れないし、お客さんと話をしていてもじゃましないんですよね。
>このAA1作るときに、やさしくて会話をじゃましない心地良い音がコンセプトだったので、そのとおりの使い方されてますね。AA1を知ったのは、どういうきっかけでしたか?
自分のお客様に、これをデザインされた天沼さんがおられて、天沼さんから見せていただいたのが最初だったとおもいます。とにかく見た瞬間に『かっこいい』と思いました。自分がみたことある真空管アンプって、大概同じようなカタチしていて、大きくて重そうなんですよね。このAA1はそれに比べると、コンパクトでカッコいいなーと。音聞く前にほしくなりました(笑)
>千葉さんが最初に買われたコンポのリバティシリーズもSONYで、デザイナーの天沼さんも多くのSONYの製品に関わってらしたので、どこかそのテイストがあったのかもしれませんね。
そうですねー。なにしろSONYみたいに小さくて高性能って感じがしていて、床面がA4サイズしかないってのも驚きましたし。そして音出したら、心地よい音ですし。
あと、真空管アンプって興味ある人は、必ず足をとめて聞いてこられるんですよね。初見のお客さまでも、このアンプの話からはじまったりします。音量は、このぐらいの低めだから、話しているときは音楽が流れてることに気づかないお客様もいらっしゃるんですが、話が途切れたときに、ふっと音楽が聞こえて、お客様も流れてることに気づかれますね。その感じが魅力だとおもってます。
>音と同じように、デザインもシンプルでスマートなデザインなので、強い自己主張なく部屋に馴染みやすいですよね。
それと、このペアになってるCDプレーヤーのCA1のデザインも気に入ってます。薄型でシュッとしていてアンプとの一体感が素敵です。この前、CDプレーヤーが一度故障したんですが、すぐに修理していただけて助かりました。そのときに月の半分以上、朝から夕方までエンドレスで再生しているってメーカーの方にお話したら、たぶん日本で一番長時間つかわれてたかもって言われました(笑)、
>たしかに。耐久テストみたいな使われ方かもしれませんね。ちなみにCA-1も天沼さんにデザインの監修をしていただきました。こうしてまた日々の仕事のBGMとして、いい音楽を鳴らしてるのは、デザインされた天沼さん、AA1を開発したスタッフともに嬉しいと思います。
天沼さんから、AA1のデザインをされる時にお聞きしたんですが「SONY時代に真空管アンプをつくりたいと当時の社長に提案したら『トランジスタのSONYで大きくなったうちが真空管アンプはつくれないよ』と一蹴されできなかった、なのでAA1で真空管アンプをデザインできて良かった」と。
そういうお話あったんですねー。
やはり、こだわったものづくりをしていると、必ずその理由となるストーリーってあるなと感じました。
>自分もこのお話を伺ったときに同じように感じました。
今日は、お忙しいところお時間をいただきまして、いろいろなお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!
※SOUNDWARRIOR製品をお使いの店舗の方で、WEBでご紹介させていただいても構わないという方がいらっしゃいましたら、遠慮なくお問い合わせからご連絡いただければ取材させていただきます!